為替手形
次の事例についてA商店・B商店・C商店についてそれぞれ仕訳をして下さい。
7/1
A商店は、B商店に商品\150,000を売り渡し、代金は掛とした。
7/2
A商店は、C商店から商品\100,000を仕入れ、代金はかねてから売掛金のあるB商店あての為替手形を振り出し、B商店の引き受けをえてC商店に渡した。
7/3
C商店は、取立てを依頼していたA商店振出しの為替手形\100,000を当座預金に入金した旨、期日に取引銀行から通知を受けた。
7/1の仕訳
商店名 | 借 方 | 金 額 | 貸 方 | 金額 |
A商店 | 売掛金 | 150,000円 | 売上 | 150,000円 |
B商店 | 仕入 | 150,000円 | 買掛金 | 150,000円 |
C商店 | なし | ー | なし | ー |
7/2の仕訳
商店名 | 借 方 | 金 額 | 貸 方 | 金額 |
A商店 | 仕入 | 100,000円 | 売掛金 | 100,000円 |
B商店 | 買掛金 | 100,000円 | 支払手形 | 100,000円 |
C商店 | 受取手形 | 100,000円 | 売上 | 100,000円 |
7/3の仕訳
商店名 | 借 方 | 金 額 | 貸 方 | 金額 |
A商店 | なし | ー | なし | ー |
B商店 | 支払手形 | 100,000円 | 当座預金 | 100,000円 |
C商店 | 当座預金 | 100,000円 | 受取手形 | 100,000円 |
設問の解説
7/1
通常の、売上・仕入の仕訳です。
7/2
B商店に支払手形、C商店に受取手形が発生します。
C商店の貸方が売上になることに注意をして下さい。
7/1時点ではC商店には売上が発生していませんので、仕訳はありません。C商店に売上が発生するのはあくまで7/2です。
7/3
7/2に発生したB商店の支払手形、C商店の受取手形の決済です。
為替手形のポイント
必ず図を書いて取引の流れを正確に確認する癖をつけておいて下さい。
日頃から図を書く訓練をしておくと、本試験でも素早く正確に図を書くことができます。
実際の試験では、限られた時間の中でいかにミスなく解答するかがポイントになります。
最初はわかりにくいですが慣れてくると処理できるようになります。
あまり難しく考えすぎず機械的に処理してしまうというのも一つの方法です。
問題演習を繰り返しているうちに、だんだんコツがわかってきます。