薬剤師とは?
薬剤師と聞くと、病院の受付窓口の隣にある薬局や、病院に隣接する薬局にいるスタッフというイメージがあります。
また、街の薬局窓口で白衣を着ている店員を連想することができます。
薬剤師について、英米国では「主に薬剤の取扱い、薬事業務を司る専門職であり、化学者でもある」という定義があります。
また「医薬分業」といって、医師が薬の調合などを行うことを禁止する流れが定着して、現代に至っています。
薬剤師の仕事とは?
薬剤師の仕事は、病院内においては医師の処方箋に基づき薬剤の調合などを行うスタッフというイメージがあります。
また、街の薬局では、お客の病状や薬剤についての質問に答えながら、ふさわしい薬剤を対面式で販売をする店員という形が定着しています。
現在は、「健康保険制度」の改正などに伴い「医薬分業率」は50%を越え、薬剤師の仕事は大変重要になりました。
また「後発医薬品」の普及もあり、薬剤師にはより専門的な知識が求められるようになっています。
薬剤師の資格とは?
これまでも述べてきましたが、薬剤師の資格を得るためには薬学部のある6年制大学で学んだ後、国家試験を受験して合格することが不可欠です。
また、国家試験に合格後、薬剤師名簿に登録申請の必要が「薬剤師法」(1961年)に定められています。
薬剤師の国家試験受験資格を得るためには、在学中に約6カ月間、病院や薬局で実務・実習を行うことが義務づけられています。
また、実習の履修の条件として、客観的臨床技能試験(OSCE、調剤業務や服薬指導などの実技試験)や共用試験(CBT、コンピュータによる試験)に合格する必要があります。
薬剤師と登録販売者
登録販売者とは、2009年4月から医薬品の店舗販売業者などにおいて、第二類、第三類一般用医薬品を販売するために必要となる国家資格です。
それに先立ち、登録販売者の国家試験は2008年8月ごろから実施される予定です。
登録販売者制度が制定される以前は、薬剤師のいない店舗でも都道府県の薬種商販売業者認定試験に合格すれば一般用医薬品の販売は可能でした。
しかし受験資格に制限があり、個人よりも店舗に与えられる資格という性質のものでした。
病院薬剤師とは?
病院薬剤師とは、病院などの医療機関内にある薬局に勤務する薬剤師のことをいいます。
病院の施設内にある薬局は法的には調剤所と呼ばれており、患者に対する薬剤交付の利便性を考慮して、病院の受付に隣接されている場合が多く見受けられます。
この施設には薬局開設許可は不要ですが、他施設の処方箋を調剤することはできません。
また、一般用医薬品の取扱や販売もしていません。
薬局薬剤師とは?
病院などの医療機関と並ぶ代表的な薬剤師の職場として、薬局や店舗販売業などがあります。
薬局や店舗販売業においては、2009年度より営業時間内は薬剤師の常駐が義務付けられるようになります。
それは、処方箋による調剤を行う薬局だけでなく、一般用医薬品のみの扱う店舗販売業(一般販売業)においても薬剤師の常駐義務が「薬事法」と「薬局及び一般販売業の薬剤師の員数を定める省令」に織り込まれました。
ドラッグストア薬剤師とは?
ドラッグストアは、美容や健康に関する医薬品や日用品が気軽に買える店舗として人気があります。
ドラッグストアには薬剤師が常駐しないと扱えない大衆薬があり、薬剤師がいない時間帯は店舗の営業ができません。
しかし、その時間帯は医薬品売り場を遮断して、他の商品のみを販売しているドラッグストアもあります。
以前のドラックストアは、薬剤師不在でも販売できる薬種商販売業での営業が多くありました。